「陣痛」と聞くと、まず浮かぶのは「痛い」というイメージを持つ方は多いです。
「怖い」「私に耐えられるのか」「どうなってしまうんだろう」と出産を怖がる方はとても多いです。
でも、ちょっと待って。そもそも陣痛って何のためにあるのか、知らない方が多いんです。
痛みの理由を知るだけで、陣痛や出産への向き合い方がガラッと変わります。

陣痛は「赤ちゃんを産むための力」
陣痛の正体は、子宮の収縮です。
子宮が繰り返し収縮することで、3つのことが起きます。
① 子宮口が薄くなる
もともと子宮口は、筒のように厚みがあります。それが収縮を繰り返すことで、少しずつ薄っぺらくなっていきます。これを「展退(てんたい)」といいます。でも こんな専門用語は全く覚えなくていいです笑。
② 子宮口が柔らかくなって開いていく
硬かった子宮口が柔らかくなり、少しずつ開いていきます。これが「子宮口が開く」という状態です。
子宮口全開大というのが10cm開大で、いわゆる『力を入れていいですよ』という状態です。
③ 赤ちゃんの頭が降りてくる
少しずつ少しずつ、狭い産道を 赤ちゃんが降りてきます。ますます降りてくると、いわゆる「出したい感じ」が出てきます。
よく「いきみたい」「力みたい」「便が出そうな感じ」と表現される方が多いです。
つまり陣痛は、赤ちゃんが出てくるための、身体の大切な働きなのです。
37週に入ったら、お腹が張るのはいいこと!
正期産(37週以降)に入ったら、お腹が少しずつ張るようになってきます。
これは子宮が収縮している証拠。つまり、身体が出産の準備を着々と進めているサインです。
「張るのが怖い」と感じる妊婦さんもいらっしゃいますが、正期産以降であれば、張ること自体は身体が正常に働いている証拠なので心配しなくて大丈夫です。
もっと言うと、初産婦さんなら、どんどんお腹が張った方がいいです。
・・・ということは、運動をして、どんどんお腹を張らせた方がいい、とよく私は妊娠後期の方にお勧めしています(血圧や浮腫み・体調のこともありますので、運動の度合いは主治医の先生とご相談ください)。
そして、陣痛が来始めた時、子宮口がいい状態(薄っぺらくて柔らかい状態)になっていて、赤ちゃんの頭がある程度 降りてきていたら、出産は進みやすい、ということになります。
たまに、前回の出産が「陣痛がきだしてから3日かかった」「何十時間かかった」という方がいらっしゃいますが、その方は 陣痛が始まった時点で、子宮口があまりいい状態ではなかった、という方が多いです。

まとめ
- 陣痛=子宮の収縮
- 収縮が繰り返されることで、子宮口が薄く・柔らかく・開いていく、赤ちゃんの頭が降りてくる
- 37週以降にお腹が張るのは、出産に向けて身体が頑張っているサイン
痛みだけがクローズアップされがちな陣痛ですが、それは赤ちゃんに会うための身体の力強い働きです。
『陣痛が赤ちゃんを連れてくる』と言っても言い過ぎではないです。
「赤ちゃん♡楽しみに待ってるよー。大人たちは準備万端だよー。出ておいでー。」とお腹の赤ちゃんにたくさん声をかけながら、お散歩などの運動をして毎日を丁寧に過ごし赤ちゃんを待つことは、とっても大事です。
この30年助産師をやってきて強く思うのは、出産は決して他力本願ではなく『私が、この子を産む!』という強い意識が大事ということです。
妊娠中から子育ては始まっていて、赤ちゃんのためにと妊娠中を大事に過ごす意識が大事という考え方もあります。
もちろん、助産師は妊婦さんのこと・赤ちゃんのこと両方を、大事に考えます。
助産師アップルパイ
次回は「陣痛の始まり方」についてお伝えします🍎
無痛分娩については、また別の記事でくわしくお伝えしますね。


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